YUMEちんの使えない用語集

さ行

○ 水冷エンジン(バイク用語)
エンジンの冷却を冷却水で行う形式。空冷に比べて安定した冷却効果を得られるため(つまり回転数等に関わりなくシリンダーの温度を一定にできる)熱ダレしにくく、またエンジンの燃焼効率等の管理がしやすいのでその結果として、出力を上げたり、排気ガスの清浄化を行いやすいというメリットがあります。シリンダーの周囲を冷却水で囲んでしまうのでメカノイズも軽減されます。
 反面、エンジンの周囲の機構が複雑化してしまうので整備に手間がかかり、重量も増えます。

○ スクランブラー(バイク用語)
オンロード車とオフロード車の中間に位置するバイクのことです。かつてオフロード車というカテゴリーのなかった時代に、未舗装路や山道などを走るためにオンロード車を改造したのが始まりです。最近ではその独特なスタイルがファッショナブルであると評価され何種類か各メーカーから販売されました(が、あまり売れなかったのか最近ではラインナップ落ちしている車種多数です。私は結構好きだったんですが)。

○ ストローク(バイク用語?)
上下などの稼動範囲のこと。バイクではエンジンのシリンダー内で動くピストンの上下量やサスペンションの上下量を指します。また、エンジンには2ストロークエンジン、4ストロークエンジンというものがありますが、これは意味合いが少し違い重要度が大きいので別項にて。
 ピストンのストローク(行程)はボア(内径)とともに排気量やエンジン特性を決定する重大因子で、一般的にこれが長いと粘り強いトルクを発生するエンジンに、短いと回転が速い(つまり高回転向きの)エンジンになります。
 余談ですが、環境問題などで2ストエンジンから4ストエンジンへ換装されたホンダ製の新型DIO(原付スクーター)は車体レイアウトの都合でエンジンの大きさを絞らなくてはいけなかったので、エンジンをショートストロークで設計して縦幅を削っています(その代わり内径は大きくしています)。

○ スプロケット(バイク用語)
 チェーンで動力を伝える歯車のこと。エンジンの動力をチェーンへ伝えるドライブスプロケットと、チェーンから動力を受けて後輪へ伝えるドリブンスプロケットがあります。
 単に動力を伝えるだけでなく、歯数によって加速力や最高速を決定する部品の一つでもあります。ドライブスプロケットの歯数を上げると最高速が上がり加速が鈍ります(もちろん下げるとその逆)。ドリブンスプロケットはその逆で歯数が上がると加速が伸び最高速が落ちます。これらを交換してボアアップエンジンなどのセッティングをする時は、変化幅はドライブスプロケットの方が大きいので(ドライブ1に対してドリブン約3ぐらいの比率)大まかな調整はドライブスプロケットで行い、微調整はドリブン側で行うのが一般的です。


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